「保守点検」「災害時の状況確認」に、ドローンの映像を多拠点でリアルタイムに確認するには?

人が容易に立ち入ることができない施設の保守点検作業にドローンを活用したいという方は少なくないと思います。しかし、ドローンからの映像は、ドローン操縦者の現場でしか確認できず、即時の状況把握や迅速な対応ができません。本稿では、ドローンの映像を遠隔地からリアルタイムに確認し、迅速な状況確認を支援するソリューションをご紹介します。

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ドローンの業務活用課題:ドローンの現場映像を遠隔地からリアルタイムに確認したい!

プラント、橋梁、鉄塔、煙突など施設の保守点検、災害時の状況確認など、人が容易に立ち入ることができない現場の状況確認に、ドローンを活用したいといったご要望をお持ちの方は少なくないと思います。

・プラントなどの、大規模な工場での「保守点検」
煙突や高所、足場のない外壁面といった人が容易に立ち入ることができない場所において、点検箇所を撮影してリアルタイムに把握したい。

・道路、トンネル、橋梁といった社会インフラの「保守点検」
専門スキルを持つ人が現場へ足を運ぶことなく、遠隔からドローンの映像を通じ、現地の状況を把握することで、効率的かつ広域の点検をリアルタイムに行いたい。

・自治体(都道府県、市区町村)などが行う「災害時の状況確認」
震災や噴火、豪雨など災害が発生した場合、ドローンを現場に向かわせて被害状況をリアルタイムに確認したい。

業務用のドローンを活用することで、人が容易に立ち入れない現場の撮影が可能です。しかしながら次のような課題が残ります。

「ドローンを操縦している端末でしか現場の映像が見られない」
「動画を録画できてもリアルタイムに映像を閲覧できない」

ドローンで映像を撮影している現地に行けば映像を見ることができますが、離れた場所からリアルタイムの確認はできません。保守点検時に異常やトラブルが見つかった際、措置を施す担当者が現場にいなければ迅速に対応できません。災害状況の確認においても、関係者の状況把握の遅れ、判断の遅れがさらなる深刻な事態を引き起こすリスクがあります。

「ドローンの映像を多拠点でリアルタイムに確認」を可能にするドローンソリューション

映像や音声を使ったビジュアルコミュニケーションで実績のあるブイキューブは、2015年、ドローンを中心としたロボット技術を開発するRapyuta Robotics株式会社に出資しました。企業や自治体にご協力いただき、ドローン活用の実証実験も重ねました。造船現場の管理業務、海上での救援作業、橋梁などの設備点検といった現場で、実際に業務用ドローンとWeb会議を使って業務を進め、ソリューションの実用化に向けて検証を行いました。

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ブイキューブは、これらの実証実験を通じてお客さまニーズの把握や課題の洗い出しを行うなか、業務用ドローン関連のソリューションやサービス提供の迅速化を目指し、同年、ロボット関連事業に特化した「ブイキューブロボティクス・ジャパン(以下、VRJと省略)」を設立しました。

VRJのソリューションは、業務用ドローンとWeb会議の最新技術を組み合わせています。ドローンの現場映像を複数の拠点からリアルタイムに確認でき、関係者間での迅速な意思決定を実現します。

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現場とオフィスや対策本部などをクラウド経由でつなぎ、ドローンの取得情報をリアルタイムに共有

また、VRJのソリューションに含まれる業務用ドローン本体にカメラズーム機能を搭載。光学デジタル60倍までズームが可能です。これにより、電波塔などの電磁波の影響を受けるために近づけない場所や、障害物が多くドローンが被写体に接近できない場所でも、離れた地点からズーム機能でモニタリング可能です。

「ドローン活用」を全面的にサポートします

今、ドローン活用は発展途上にあり、ドローンに関わる法律はこれから整備が進むと言われています。当ソリューションご採用いただくと、ドローン活用に際し知っておくべき法律の最新情報や、ドローン本体のメンテナンス、操縦トレーニング、保険についてご案内し、導入・運用を全面的にご支援します。ドローン活用によるビジネスのイノベーションに、VRJのソリューションをぜひご検討ください。

自治体(都道府県、市区町村)におけるドローンの活用

地方自治体や企業において、近年「ドローン」の活用による様々な取り組みが注目されています。災害や海難救助での対策、橋梁といった設備の定期点検における安全性の向上、人的コストの削減など様々な場面で効果を発揮しています。

自治体(都道府県、市区町村)におけるドローンの活用の詳細

中森 しほ
著者情報中森 しほ

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