製造業界における国内外のコミュニケーション強化

製造業界における国内外のコミュニケーション強化

皆様こんにちは。

株式会社ブイキューブの松色 歓(まつしき かん)です。

ブイキューブはあらゆる業界のお客様へビジュアルコミュニケーションをご提案していますが、私はその中でも「製造業界」に特化して、お客様の課題解決、新たな価値創造のために、日々営業活動を行っています。 

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私は日々営業活動を行うにあたって、昨今の製造業界が抱えている様々な課題を把握した上で、お客様へご提案出来るよう努めていますが、個々のお客様からお伺いする課題の根本の部分はやはり、製造業界全体が抱えている課題と紐付いていることが多いように感じられます。

そこで今回は、製造業界が抱えている課題を4つに大別し、それぞれの課題の抜本的解決のために、ブイキューブのビジュアルコミュニケーションサービスがどのように活用できるのか、ご紹介させて頂きたいと思います。

1. 国内外コミュニケーション強化
2. 研究・設計開発分野に特化した国内外コミュニケーション強化
3. 人材資源戦略の強化
4. BCMへの取り組み強化

第1回目となる本記事では、「国内外のコミュニケーション強化」という課題にフォーカスしてお話させて頂きます。

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グローバル化の波

1980年代から始まった日本の製造業のグローバル化は、2016年現在に至るまで、段階を踏みながら大きく進展しています。

欧米市場をターゲットとした輸出による商圏の拡大から、円高の影響からコスト削減を狙った海外の途上国での生産、さらなる海外戦略強化のため海外拠点にも一部の管理機能の設置。

そして2016年現在は、各国の特有のニーズや市場動向に柔軟に対応するために、管理部門も含め、各機能を世界の最適地に分散し役割の差異化を進め、各国間で連携しながら事業展開を行う企業が増加してきています。

日本企業のグローバル化発展段階

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出展:経済同友会「日本企業のグローバル経営における組織・人材マネジメント報告書」(2012年)をもとに編集・加工
 

製造業界における海外現地生産比率の実績と見通し

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出展:経済同友会「日本企業のグローバル経営における組織・人材マネジメント報告書」(2012年)をもとに編集・加工

グローバルレベルでのオペレーション体制構築の必要性

このようにして各企業のサプライチェーンが世界を股にかけて展開される今、拠点同士のコミュニケーションはますます重要になってきていますが、「増大した拠点同士の連携が上手く行えず、損失が生まれてしまっている」というお客様の声をよく耳にします。

例えば、製造部門と販売部門間でコミュニケーションロスが生じてしまうと、「過剰在庫」という問題が発生してしまうかもしれません。

在庫を適正化するためには、製造部門と販売部門がそれぞれの計画を会議に持ち寄り調整を行う必要がありますが、サプライチェーンが世界中に展開されている場合、「距離」「時間」「交通費」など、様々な制約から満足な情報共有が出来ないのです。また、適正在庫を測るためには市場のニーズをいち早く把握し、迅速に共有する必要がありますが、ここでもまた上記のような制約が足枷となってしまいます。

全社オペレーションのグローバル化における課題

出展:NRI「我が国製造業のグローバルオペレーションの動向と課題」

世界中に展開されるサプライチェーンを最適化するためには、「距離」「時間」「交通費」といった制約を取っ払い、拠点間・部門間の垣根を越えて、より密なコミュニケーションを取る必要があります。

今回は、部門を問わない国内外コミュニケーション強化をテーマに記事を書かせて頂きましたが、今後も引き続き製造業界の課題をピックアップし、それに対するブイキューブのソリューションをご紹介させて頂ければと考えています。

第2回では各部門の連携の中でも、設計・製造部門間での連携とその課題にフォーカスした記事を予定しています。お役立て頂ければ幸いです。

松色 歓
著者情報松色 歓

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